シンガーソングライターとは、自分の気持ちを音に乗せ、ダイレクトにリスナーに歌を届けるという意味で、徹底的に分析をする科学者とは対極にいる存在だと思われがちです。
しかし、YouTube・サブスクリプションのトータル再生数が83億回を超え、音楽の作詞・作曲のみならず、様々なアートや映像などを手掛けるVaundyは、最近の流行や過去のトレンドなどを徹底的に分析する「ミュージック・サイエンティスト」として知られています。
例えば、2019年にYouTubeにアップされ、Vaundyが注目されるキッカケとなった「東京フラッシュ」という曲は、J-WAVEで流してもらうにはどうしたら良いということを逆算して戦略的に作られた曲でした。
まず音楽活動をする準備として、SNSで月に一回オリジナル楽曲、月に二回集客のためのカバー曲のアップを始めます。
そして、そもそも「流行」がどうゆうものなのか分からなかったVaundyは、レコメンド機能から流れてくる流行りの歌を聞き漁り、それを徹底的に分析し、世の中のニーズに当てはまるように「東京フラッシュ」を作成し、大きなヒットを生み出したのです。
「東京フラッシュ」が世の中にしっかり受け入れられた後、自分が表現したいスタイルが詰まった「不可幸力」をリリースし、アーティストとして独自の地位を確立していきました。
このアーティストによる戦略的思考は現代に限ったことではありません。
1970年代、タレントの島田紳助さんは本格的にデビューする前、当時流行っていた漫才をすべて劇場へ見に行き、こっそりとテープレコーダーで録音し、自宅で漫才を全部紙に書きおこして、流行っているものを模倣しながら自分の独自のスタイルをつくっていったことはよく知られています。
Vaundyはお金が発生するすべてのモノづくりは「デザイン」だと考え、そこには理解、分解、再構築という3段階があるのだとして次のように述べています。
「曲を聴いて、あれに似てる、これに似てるという人もいると思うんですけれど、似てるのはもう当たり前なんです。それに、これからの時代、全部が見通せちゃうんで、何にも似ていないもの、違うものを書くというのは、たぶん無理だと思う。」
「それはきっとAIでも。だったら振り切っちゃえばいいんですよ。遺伝子を受け継いだ上で、そのアーティストにできないことを探す。この人たちがやっていたことを今の時代に混ぜたらどうなるんだろう?」
宇多田ヒカルも様々な名作を一回粉々に分解して、新しいエッセンスを入れていくことが創作だと述べていますし、村上春樹、ボブ・ディラン、井上陽水、そして、ビートルズと、どんな偉人であっても、デビュー当初の作品には少なからず、先人のクリエイターから影響を受けた節が見られる。
Vaundyはクリエイティブにはとにかくスピードが大事なのだと言います。
VaundyにとってのPCとは手足の延長となる第6感で、PCのスペックが上がれば上がるほど、アウトプットのスピードが早くなり、脳と現実世界との距離が縮まっていくのだとして次のようにも述べている。
「クリエイティブは、早ければ早いほうがちゃんと知識を自分の物として使えているということだと思っています。つまり、“考える”って、逆にとらえると“考えないとでてこない”ってことですよね? とっさにはでないこと。知が肉体化していれば、すぐにアウトプットできる。スポーツと一緒ですよ。」
ある意味は、これはアウトプットのスピードを追求するからこそ、自身のオリジナリティが追求できているのだと言えるのかもしれない。
つまり、常に膨大な情報をインプットしつつ、スピード感を持って頭で深く考える前にアウトプットしてしまうことで、自分の源泉に近い作品が生まれていく。
Vaundyは映画を観ながら音楽をつくったり、映像、写真、アートなども同時並行で勉強しながら、無意識の領域に様々な感性を貯めていき、高速でアウトプットしながら世の中が「なんかいいな」と感じるものを突き詰めているのだろう。
もしかすると、アーティストの本当のオリジナリティとは、その人自身の生き様のことを指すのかもしれない。
ビートルズから松任谷由実まで、彼らの音楽の心地よさはただ単純にメロディラインの美しさから来ているのではなく、その人たちの生き様と時代性が相まって、多くの人たちの感情に直接訴えかけているのだと言える。
Vaundyがつくる音の一つ一つに感情が乗っているのは、彼が毎日のようにアウトプットし、歌う声が生活の一部になっているからなのだろう。
また、Vaundyは創作・音楽活動について、作ることと同じくらいに、それを引き立てて、第三者に伝える努力をすることが大切なのだと述べています。
だからこそ、音楽という領域に留まらず、映像、写真、アートなどと言った分野にも真剣に取り組み、常に自分の作品がどうやったら伝わるかを考えているのです。
「1年前に作った曲がひどいと思わなければ、ミュージシャンを辞めるだろう」
常に物凄いスピードで変わり続けること。
これがカセットやCD時代ではなく、デジタルストリーミング時代に生まれたミュージシャンの宿命なのかもしれません。
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